元イスラエル兵のお話を聞いて

 先日、私の街で、ダニー・ネフセタイさんという元イスラエル空軍兵のお話しを聞く機会がありました。

彼は、「今回のイスラエルのガザ攻撃は、昨年10月にガザの境界付近で行われた音楽フェスティバルをハマスの戦闘員が襲撃したことが発端だった」と言います。

また、「ガザへのイスラエルの長年にわたる攻撃と封鎖に対して住民は憎しみを募らせており、それがテロに繋がっている」ともいいます。そして、ダニーさんは、自分の成長と合わせて、「学校では小学校から高校まで、旧約聖書を、教としてではなく、歴史と文化として学びました。そこでは、「私たちは神に選ばれた民族」であり、神から与えられた土地をパレスチナ人が奪ったと思っていた。学校で使われている地図には、パレスチナ人が存在しないかのようにヨルダン川西岸地区やガザ地区の境界線がきえているのです。」さらに「そこには、ユダヤ人の優越意識」があったとも話しました。「イスラエルは貧困率の高い国、軍事力がなければ国がなくなると考える国だが、日本は憲法9条のある国であり、国を守るのは兵器でなく外交、話し合い、だと教える国になってほしい。」と結びました。

ダニーさんは、退役後に旅行で日本に来たことがきっかけで現在日本にお住まいです。

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 梅雨、猛暑に向かう時期です。くれぐれもご健勝で。